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2012年6月21日木曜日

原子力規制委員会設置法

できあがったばかりの原発の法律が骨抜きだという話があります。
原子力規制委員会設置法という名の、この法律は、先週15日に衆議院で、昨日20日に参議院で、可決されてしまったそうです。


●原発推進派の侵食

原子力規制庁原発推進派の組織と馴れ合ってはいけないことは、だれにでもわかります。
ですから新しい法律には、原子力規制庁のメンバーが、原発を推し進めてきた経済産業省・文部科学省・内閣府に異動することを制限する文章が入ってます。
が、その内容をよく読むと、制限しつつも例外OKということになっているので、けっきょく拘束力ゼロなんですって。

原子力規制委員会設置法 附則
第六条の二

 原子力規制庁の職員については、原子力利用における安全の確保のための規制の独立性を確保する観点から、原子力規制庁の幹部職員のみならずそれ以外の職員についても、原子力利用の推進に係る事務を所掌する行政組織への配置転換を基本的に認めないこととする。ただしこの法律の施行後5年を経過するまでの間において、当該職員の意欲、適正等を勘案して特にやむを得ない事由があると認められる場合には、この限りではない。

ネットで検索してみると、「第六条の二」は原案では、
  原子力規制庁の職員については、原子力利用における安全の確保のための規制の独立性を確保する観点から、その職務の執行の公正さに対する国民の疑惑又は不信を招くような再就職を規制することとするものとすること。
となっていたのに、後半の文章が可決直前に差し込まれた様子です。



●どうみても原発推進

原子力規制のための法律なのに、なんと「日本が核兵器を持つことの必要性を、行政は考えましょうね」ということが書き加えられています。
この話は、今朝の東京新聞の一面にも掲載されたそうです。
もともと原発は、核兵器の国内製造を視野に入れ日本に導入されたのだということを、私が知ったのは福島第一原発の連続爆発事故の三ヶ月後でした。あのときショックを受けながら、ブログに書いたものです。
自国を防衛するための施設で 自国の農業・水産業に大打撃を与えた私たちって、どれほどバカな民族なんですかっ。」 『ひなげし陽気』 2011年6月16日 ─ないしょばなし─ より
法律を作った人たちには、こういう反省の感覚がまったくないのでしょうか?

原子力規制委員会設置法 附則
第五条

 原子力利用における安全の確保に係る事務を所掌する行政組織については、この法律の施行後三年以内に、この法律の施行状況、国会に設けられた東京電力福島原子力発電所事故調査委員会が提出する報告書の内容、原子力利用における安全の確保に関する最新の国際的な基準等を踏まえ、放射性物質の防護を含む原子力利用における安全の確保に係る事務が我が国の安全保障に関わるものであることを等を考慮し、より国際的な基準に合致するものとなるよう、内閣府に独立行政委員会を設置することを含め検討が加えられ、その結果に基づき必要な措置が講ぜられるものとする。

そもそも、一文が長すぎ! 国語の作文授業でも指摘されるレベルです。
軍備を意味する「安全保障」を「原発の安全」と誤読させる意図でやってるのかしら。
この霞ヶ関文学を翻訳すると、
三年以内に」は「三年間は何もしなくてよい」という意味になり、
検討が加えられ」は「考えたふりだけすれば無視してよい」という意味になるのだそうです。
本当にやる気なら、
三年以内に」ではなく「すみやかに」、
検討」ではなく「反映」、
必要な措置」ではなく「改正」と書きます。
…と、テレビで古賀さん(元経産省官僚)がおっしゃってました。


●なかなか廃炉にできない

寿命40年といわれる原発施設を、3.11以前は定期点検によってもっと長く使っても良いということになっていました。
福島第一原発が大事故になったのも、40年経つか経たないかというときでした。
事故後、原発事故担当相の細野さんは、今後は40年で廃炉という方針を示していましたが、新しい法律でまた寿命60年に延ばされてしまいました。

原子力規制委員会設置法 附則
第四十三条の三の三十一

 発電用原子炉設置者がその設置した発電用原子炉を運転することができる期間は、 当該発電用原子炉の設置の工事について最初に第四十三条の三の十一第一項の検査に合格した日から起算して四十年とする。
2 前項の期間は、その満了に際し、環境大臣の認可を受けて、一回限り延長することができる。
3 前項の規定により延長する期間は、二十年を超えない期間であつて政令で定める期間を超えることができない。




それにしても、

 第七十五条第一項第三号中「第四十三条の三の三十二第三項」を「第四十三条の三の三十三第三項」に、「第四十三条の三の三十三第四項」を「第四十三条の三の三十四第四項」に、「第四十三条の三の三十一第四項、第四十三条の三の三十二第二項、第四十三条の三の三十三第二項」を「第四十三条の三の三十二第四項、第四十三条の三の三十三第二項、第四十三条の三の三十四第二項」に改め、同項第四号中「第四十六条の二の二第一項」を「第四十六条の二の三第一項」に改め、同項第六号中「第四十三条の三の三十二第三項」を「第四十三条の三の三十三第三項」に、「第四十三条の三の三十三第四項」を「第四十三条の三の三十四第四項」に改め、同項第七号中「第四十三条の三の二十九第一項」を「第四十三条の三の三十第一項若しくは第四十三条の二十六の二第一項」に、「第四十三条の三の三十第一項」を「第四十三条の三の三十一第一項若しくは第四十三条の二十六の三第一項」に改める。
 第七十八条第五号の三中「第四十三条の三の三十二第二項」を「第四十三条の三の三十三第二項」に改め、同条第五号の四中「第四十三条の三の三十二第三項」を「第四十三条の三の三十三第三項」に改め、同条第五号の五中「第四十三条の三の三十三第二項」を「第四十三条の三の三十四第二項」に改め、同条第五号の六中「第四十三条の三の三十三第三項」を「第四十三条の三の三十四第三項」に改め、同条第五号の七中「第四十三条の三の三十三第四項」を「第四十三条の三の三十四第四項」に改め、同条第六号中「又は第三号」を「、第三号、第五号又は第六号」に改め、同条第八号中「第四十六条の二の二第一項」を「第四十六条の二の三第一項」に改め、同条第十三号の九中「第四十三条の三の三十二第一項」を「第四十三条の三の三十三第一項」に改め、同条第十七号中「第六号」の下に「から第八号まで」を加える。

『原子力規制委員会設置法案』(議案提出者 環境委員長)より

素人が見ると、こういう文章ってウケ狙い、でなきゃ嫌がらせでやってるようにしか見えないんですけど。
この人たちって、本気で国のために働いてるの?
これじゃワケわかんないじゃないですか。っていうか、見るの嫌になるでしょ。
Wikipediaの編集みたいに、もっとすっきりさせましょうよ。



※出典・参考

・原子力規制委員会設置法
 [2012/06/21 テレビ朝日『モーニングバード』そもそも総研たまペディア

そもそも民主党、自民党、公民等のみなさん 原発「安全」のための規制庁が骨抜きになってますけど!!]
 [2012/04/20 衆議院 衆法 第180回国会 10 原子力規制委員会設置法案 初案 / 経過]
 [2012/04/20 Yahoo!みんなの政治 国会議案 第180回国会 衆法 180回10号 原子力規制委員会設置法案]
 [2012/06/15 衆議院 衆法 第180回国会 19 原子力規制委員会設置法案 変更案 / 経過]
 [2012/06/15 衆議院 衆法 第180回国会 19 原子力規制委員会設置法案 可決要綱]
 [2012/06/15 東京新聞 社説 原子力規制委 廃炉規定はどうなる]
 [2012/06/21 東京新聞 「原子力の憲法」こっそり変更]


・当ブログ内の関連記事
 [2011/06/16 ないしょばなし]


2012年4月5日木曜日

大阪の脱原発

福島第一原発が爆発した当初、私は恐くて、チェルノブイリ原発事故による放射性物質の拡散図と、日本地図とを、何度も、何度も、何度も、繰り返し飽きることなく比べては、考え込んだものです。

あれから一年が過ぎ、いろんな数値が公表されて、あのころ心配したよりは汚染地域の面積も食品汚染の数値も小さく済んだことに、ちょっと胸をなでおろしています。
もちろん、避難区域の方々や、放射能問題に悩まされている農業と海産業の方々、事故原発で収拾作業を続けている方々のことも忘れてはいませんけれども…

いま、西日本の人間にできることの一つが、「完全な脱原発」ではないかと、考えています。
現在、日本の原発は54基のうち53基が停止中。
このまま原発に頼らない社会を作りたい。
若い日本人たちのために、福島の方々のご苦労を正しい形で教訓としなければなりません。


大阪府と大阪市は、いま、日本一たくさんの原発を持つ関西電力をいかにして脱原発のレールに乗せるかということを模索しています。
政治のことはよくわかりません。
松井知事などは、本当に日本の未来を考えて脱原発を進めようとしているのか、単にこれを政治改革の引き金にしようとしているのか、どっちなんだろうという気もするのですが。とりあえず、停止原発の再稼働をやめさせたいと思っている部分は本気のようです。
ありがたいことです。
できるかぎり応援したいと思います。


今朝の『モーニングバード』の「そもそも総研たまペディア」コーナーで、大阪を脱原発に導く具体的な提案が、わかりやすく解説されていました。

原発推進側の論理は最近「原発を再稼働させなきゃ電力が足りなくなる!」ばっかり。

番組では、そんな、工夫しない経営状況を旅館に例えて説明していました。
いまの電力会社は、お客の混む金曜・土曜に合わせて旅館設備をそろえているようなもの。いつ泊まっても値段は同じだから、平日の客室はガラッガラでしょと。
でも、金曜・土曜の宿泊費を上げて、平日の宿泊費を安くすれば、旅館設備をそんなに広げる必要ないじゃないかと。
電力会社が、いかにいままで殿様商売だったかということが、ここでも暴露されてしまったかんじです。

そういうわけで、真夏のピーク時の3時間だけ値段を上げて、真夜中や明け方に値段を下げれば、ピーク時の電力は「本当にどうしても必要な人」だけが使うようになるとか、ピーク時の節電に報奨金を出すことでその効果を加速させることができるとか、私が初めて聞くお話もあって面白かったです。
たしかスペインなどの他国では、そういう電力のやりくり調整技術がすでに実用化されているんですよね。NHKスペシャルかなにかで観たことがあります。

技術大国日本が、いままでこれをやらなかったことのほうが、おかしいのかもしれません。



※出典・参考(更新2012/04/16)

・モーニングバード
 [2012/04/06 2012/04/05 そもそも総研たまペディア

・当ブログ内の関連記事
 [2011/06/10 大阪府知事と関西電力]
 [2011/12/01 「壮大な実験が始まろうとしています」大阪都構想]
 [2012/04/05 大阪の脱原発]
 [2012/04/16 きなくさい大飯原発]

2011年12月1日木曜日

「壮大な実験が始まろうとしています」大阪都構想

タイトルは古賀茂明氏の言葉です。

数日前に、大阪ダブル選挙(知事&市長)で橋下さんと大阪維新の会が圧勝しました。
これについて「大阪以外の人には関係ないと思ってる人が多いと思いますが、じつはそうじゃないんですよ」という話を、この古賀さんのコメントをトップにかかげ今日の『モーニングバード』で放送していました。
原発問題もからんで、とても興味深い内容でした。


橋下さん(大阪維新の会)が掲げる大阪都構想は、
国政がやりたくてもやれずにいることを、大阪から始めようじゃないかという話なのだそうです。
国政がやりたくてもやれずにいること」というのは、つまりこういうことです。

1 公務員改革
 (公務員優遇に使われすぎている税金をもっと国民全体の利益につなげたい)

2 電力改革
 (自然エネルギーの開発をさまたげている原発利権を健全な方向に転換したい)

3 不況対策
 (経済成長が見込めなくなっている現状を打開したい)

これらが大阪で成功すれば、他の都道府県も、国政も、あとを追う形になるだろうと。



私は大阪の人間なのですが、正直いって選挙に出かけていくときそこまでは見えていませんでしたので、この話を聞いて「すごいなぁ」「橋下さんガンバレ!」「維新の会ガンバレ!」とあらためて思いました。

◎公務員改革は、古賀さんがずっと言い続けていることですので彼もすごく注目しているようです。大阪府議会から参考意見を求められていて出席予定があると、昨日の別の番組でも言ってました。

◎電力改革は、当ブログとして一番気になる話題です。
この点、大阪には「筆頭株主」「発送電分離」という二つのポイントがあります。
大阪市は関西電力の筆頭株主で、関西電力に対し脱原発を求める権利を持っているのですが、これまで大阪市長である平松さんはその力をまったく発揮できませんでした。こういった行動力のなさが、平松さんの選挙敗退の一因です。
一方、新市長に当選した橋下さんは、株主提案権による脱原発を以前から公言しています。
古賀茂明さんが、玉川徹さん(番組のコーナーホスト)を聞き手としてわかりやすく解説していました。
K「(国としても脱原発や発送電分離のアイデアは出ているものの、それが一向に進む気配がない中で)橋下さんが、脱原発という方向性、それから発送電分離を含めた電力ビジネスにおける競争促進・コスト削減というようなことを打ち出しているんですけども、それは電力(原発を擁する電力会社)と戦うということになるんですよね。」
T「大阪市が?」
K「市が。」
T「関西電力と戦う?」
K「関西電力と直接。これは国でもほとんどの政党ができないんですね、怖くて
ようするに電力会社を敵に回すっていうのは、経済界を敵に回すということにつながるもんですから。できないで今のところ動けなくなってる。それを大阪市が先頭に立ってやってみようと。
大阪市のばあいは関西電力の筆頭株主ということで、9%ぐらい株を持っている。まあ9%ですべて動かすことはできませんが、筆頭株主という地位は非常に重いですね。」
3.11以降は原発に反対する個人株主が増えていますし(そのために電力会社の株を買い始めた人もいます)、大阪市がそういう人たちと連携すれば関西電力を動かすことができるだろうと、玉川さんが具体的な数値をあげています。
飯田哲也さん(環境エネルギー政策研究所 所長)の解説もありました。
I「(原発事故によって)実際に株主代表訴訟が東京電力に対して起こされているわけです、5兆円規模の。ですからこの事実をもってすれば、株主たる大阪市は、関西電力に対して強く迫っていく正当な権利がありますし、関西電力もそれは"単に反原発が騒いでいる"というふうにはやりすごせないと思うんですね。(橋下さんの脱原発方針は)非常に大きい影響だと思います。」
T原発を持っているということが、株主としては…
Iリスクであると。」
T「株価を落とすリスクであるという言葉を、関西電力は無視できない?」
I「無視できないですね。東京電力の実例があり、株主代表訴訟がもう起きているということですからね。」
自然エネルギー開発を促進させる発送電分離のほうは、法改正が必要になりそうです。
この件に賛成するかしないかが、今後、国会議員たちの踏み絵になるという話でした。国民は、誰がどちらにつくかしっかり見ていなければいけませんね。
関西電力で自然エネルギー推進がうまくいけば、必然的にこれが日本全国のトレンドとなるのですから、ぜひとも成功してほしいです。

◎不況対策の一つとしては、大阪府・大阪市間で長いあいだ大きな争点になっていた水道事業が、民営化と海外展開によって最終的に関西の税収増加を見込めるという話でした。
こちらもまた、とても面白く元気の出てくる内容でしたが、ブログの主旨から外れてしまいますのでここでは省きます。



コーナー最後の、赤江さんと玉川さんの言葉は私の思いの代弁でもありました。
A「打開策のアイデアを出さない政治家は、いま求められてないんじゃないかなという気がしますね。」
T「我々は政治家を利用すればいいんですよ。
こういうふうに変えたいってときは、この力を使えばいい。で、変なこと言い出したら止めさせればいいだけの話ですから。」
橋下さんはときどき危なっかしげなことをおっしゃるものですから、反対勢力から「独裁者」なんて言われたりしますけど、大阪府民が(なんのアイデアも出さない候補者よりも)橋下さんを支持した理由は、まさにここにあるのです。



─ 追記 2011/12/14 ─

昨日17時台のニュース番組『かんさい情報ネットten!』に、橋下さんが生出演して大阪都構想を含む今後の方針について語っていました。

行政は今、大阪市も、霞ヶ関も、改革しようと思っても、利権を守るシステムのせいで身動きとれないといいます。
だから、何をどう改革するにしても、まずは「行政から既得権を切り離すことで、改革可能な"システム"に作り替えなきゃいけない」という、橋下さんのお話でした。
(脱原発が、世論の7~9割を占めているにもかかわらず、ちっとも進まないのもそのせいですよね。古賀さんがおっしゃっていることと同じです。)
司会者もパネラーも、そんな橋下さんを「応援してますよ」という空気に。

でもこれ、読売のチャンネルです。
私の中では、このブログを始めてからいろいろ勉強したおかげで、

 読売=「歴史的に由緒正しい原発推進派」

 読売=「出るクイを打つ渡邉恒雄氏」

 読売=「改革よりも現状維持に熱心

というようなイメージができあがっています。
そんな読売のニュース番組が、「改革」と「脱原発」をかかげる橋下さんに肯定的というのは、不思議な光景でした。
しかも、橋下さんのお話を聞くあいまには、関西電力の「節電のお願い」と、総務省の怪しい収入源「年末ジャンボ宝くじ」のコマーシャルが流れてるんですもの。
状況の異様さにドキドキしてしまいましたよ。

チャンネルをそのままにしていたら、全国ネットのニュースになって「橋下氏が大阪市長選挙後初の生出演」という報道が始まりました。
あらまぁそんなことがニュース扱いなの?と思ったら、わざわざ橋下さんの「戦で解決」なんていう言葉をサブタイトルとしてずっと画面に出し続け、せっかくの橋下さんの前向きな改革案が霞んでいました。まるで「勢いがあるだけで、ちっとも協調性のない人物」というイメージを刷り込みたがってるみたい…。
そういえば、橋下さんは、生放送の最後に「戦で解決」について司会者さんから念を押されて、何度も言わされてましたっけ。
文脈としては「大阪の行政改革に必要な法改正の協力を得るため、今、国会議員の全員にお願いに回ってます。それで、もし、賛成者が足りなければ、国会の選挙に打って出ることになるだろう」ということで、その選挙戦が「戦」と呼ばれただけなのですが。
あの司会者さんには、「マイナスイメージの単語を一つでいいから強調するように」という社命が下されていたのでしょうか。
そしてそれが全国ネットのニュースに利用されたということでしょうか。
やっぱり読売は読売ねというオチでした。




※出典・参照(2012/04/16更新)

 [2011/12/01 モーニングバード そもそも総研たまペディア 
そもそも橋下圧勝でこれから日本で何が起ころうとしているのか!]

・関連ニュース

 関西電力の株
 [2011/11/27 23:43 日経 橋下氏「原発依存度下げるため、関電に株主提案」]
 [2011/06/29 12:23 読売 平松市長の関電総会出席に橋下知事がツイート]

 東京電力の株
 [2011/06/29 マガジン9 おしどりマコ・ケンの「脱ってみる?」

「脱原発裁判&脱原発株主総会」 東電株主の9割が脱原発を請求したのに、結果は否決]

 橋下市長 vs 渡辺恒雄氏
 [2012/03/18 20:27 毎日新聞 橋下市長:ツイッターで「渡辺恒雄氏の方が独裁」と批判]


・当ブログ内の関連記事
 [2011/06/10 大阪府知事と関西電力]
 [2011/12/01 「壮大な実験が始まろうとしています」大阪都構想]
 [2012/04/05 大阪の脱原発]
 [2012/04/16 きなくさい大飯原発]


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2011年8月25日木曜日

新総理候補は日本を改革できるのか

「菅さんが首相の座を降りるなら、発送電分離の道筋をしっかりつけてからにしてほしい。」
私はそう思うんですけれど、どうやら菅さんは"再生可能エネルギー法案"止まりで辞めてしまうみたいです。

次の総理大臣として、具体的に何人もの人が候補に名乗りを上げています。
彼らが原発やエネルギー問題をどう考えているかは、なかなか報道されません。
被災者支援・被災地復興は当然の課題ですが、「放射能汚染なんていう騒ぎをもう二度と繰り返したくない」というのも、日本人の母親の一人として切実な願いです。
日本を牽引する人々は、エネルギーシフトについて何も考えてないんでしょうか…
菅さんが退陣したあとはまた次々と原発が再稼働して、東電の既得権を守る方向にばかり進むのかなぁ…
そんな疑心暗鬼にかられていましたが、今日のテレビでやっと、知りたかった内容の放送をみつけました。



新総理候補は日本を改革できるのか

『モーニングバード』の「そもそも総研たまペディア」というコーナーでした。
最初に「発送電分離が脱原発のキーポイントになる理由」と「発送電分離が進まない理由」が、古賀茂明さんへのインタビューを交えて解説されました。
(すでに原発の問題点をよく学んでいる人にとっては、いまや常識となっている話なので、ここでは詳細を省きます。)

それから、どの候補者なら政治改革を進めることができるのか、それを見分ける踏み絵が<発送電分離についてどう発言しているか>だという話がありました。
「発送電分離を将来やります」とか「中期的に」「長期的に」と言ってるていどでは×
「発送電分離をすぐにやります」と言ってるのなら
「発送電分離をいついつまでに結論を出してやります」も

そう、候補者がそこんところをどう考えてるのか知りたいんだよね~、と思ってたら、なんと、各候補が実際にどう発言しているかをつぎつぎに紹介し始めたのです。
ビデオにしっかり録ったので、ここに書き出しておきます。2~3年後に読み返してみたいと思います。



「発送電分離」発言内容にみる新総理候補の"本気度"

●野田佳彦 財務大臣(VTR回答)
──発送電分離には取り組みますか?
「中期的な課題だと思います。」
──ということは、それに対しては前向きだと?
「中期的な検討課題だと。」

●小沢鋭仁 環境大臣(VTR回答)
「やらないといけないと思いますね。
発送電は分離をしていくと…いう方向を考えなければいけないし、なおかつ、いわゆる"分散型エネルギー"そういう形を作らなければいけない、そう思います。」
──多くの方が、発送電分離ってことにはですね、踏み込めないんじゃないかと。私は思っているんですが。ここに踏み込めるっていうのは…、なんなんでしょう?
「んー、それをやらないと、もっと自由ないわゆるエネルギー活動エネルギー政策をできないからですね。」
──ここにはですね、いわゆる政治家といわれる方々は、どうしても電力会社に逆らえないというふうな人が多いんですけども、これは大丈夫ですか?
「いや、僕なんかも、あの、もちろん電力会社のみなさんと大変親しいですよ。
だけど、そういう皆さんたちとも、ほんとにあの、議論をしてですね、日本のエネルギーをどういうふうな形で安全なクリーンなエネルギーを作っていくのかっていう話を、してかないと、もう困るじゃないですか。」

●馬渕澄夫 前国土交通大臣(VTR回答)
「発送電分離ということを、全給電体制に対してバサッとやる…というやり方がいいのか、あるいはいま東電がこういう破綻のスキーム(計画)の中で…再生スキームになってますけど…東電から手をつけるのか、やり方はいろいろあると思いますけど、基本的に私はやるべきだと思ってます」
──そうすると、そこの前にはですね、強力な既得権者がいる…
「はい、いますねぇ。」
──で、これを突破…できますか?
「一つのところから、始めることですよ。
あの、二正面、三正面、やっちゃダメなんです。改革というのは、一転突破、全面展開ですよ。」
──ああなるほど…、その肝は何ですか?
「今ですか?」
──その電力に関しての肝。
「これ、東電ですよ。東電のスキームから始める。」
──なるほど。
「東電の、いま法案として成立している再生スキームについては、これは当然ながら私は再度見直しが必要だと思っています。」
──なるほど。
「これはもう、破綻ということを前提にした、あの、もう、法的整備です。」

●海江田万里 経済産業大臣(文書回答)
──"発送電分離"どうする?
「検討に値する考え。
分離の場合 良質の電気が 安定的に供給できるよう対策を講じる」

●樽床伸二 元国会対策委員長(文書回答)
──"発送電分離"どうする?
「コストや停電のリスクを 考慮して検討する」

●前原誠司 前外務大臣(回答の期限がまにあわず)

●鹿野道彦 農林水産大臣(回答の期限がまにあわず)



原発をゼロにする?

●野田佳彦 財務大臣(VTR回答)
──原発は、これから最終的には、ゼロにもっていくということのお考えはありませんか?
「あの、だんだんとですね、原発への依存度を減らしていくということは、これは間違いないと思います。
そのためにですね、あの、新エネルギーの普及を大々的に行っていくこととか省エネの社会を作っていくという、この、基本的な流れはそうだと思います。ただし、これはゼロというかですね、完全に無くすまでいけるのかどうかは、慎重検討が必要だと私は思います。
やっぱり、電力不足がどうなるのか、短期的にもそうです、中長期的にもどうやってまかなっていくかっていう、そういう議論が大事だと思ってます。」

●前原誠司 前外務大臣(7月20日『報道ステーション』での発言から)
「わたくしは、およそ20年ぐらいだと思ってるんですが…、20年ぐらいの…、原発をなくしていって、減らしていって、最終的に無くすためのロードマップというものをしっかり作っていくと、いうことが必要で…、その間の安全性をどう担保するかという。まあ、二つのですね、責任をやはり政府は負わなくてはいけないのではないか、そう思っています。」

●小沢鋭仁 環境大臣(VTR回答)
「私は、あの、上質日本という提言をですね、7月に出させていただいておりますけれども、この中にはっきりと段階的撤退が不可避だと、こういうふうに書いております。」
──なるほど。これは、最終的には、原発をゼロにするということでよろしいんですか?
「そうですね。あの、段階的ですから、すぐ明日ゼロにするということはできません。
エネルギーを確保することも重要ですから。
しかし、最終的にはですね、あの、もう、新規の原発というのはなかなか住民のみなさんもですね、あの、建設に了解してくれるということは難しいでしょうし、そういった意味でもですね、あの、不可能ですから…。
で、さらに、使用済み核燃料の問題ってのが今回初めて分かったわけですね。
最終処分場がまだ決まっていないと、こういうことなど含めて考えればですね、やはり、ここは、その、廃止という話に向かっていくことが重要だと、思います。」
──これは、どれぐらいの期間で、原発ゼロへもっていこうと…?
「これはですね、あの、2050年というのが一つの目標でしょうね。」
──2050年?
「はい。」

●馬渕澄夫 前国土交通大臣(VTR回答)
「原子力と向き合うことを避けてはならない、というのが、私の基本的な考え方です。
したがって、原発をゼロにします、という約束をしているんではないんです。
原発ゼロにしたとしても、核とは共に生きていかなきゃいけない現実があるんですね。それは使用済み核燃料の話です。
これ、原発が無くなっても残るんですよ。
そして、我が国がやってきた政策は、再処理、なんですね。
で、この再処理は、私、大変問題だと思っている。
でも、この再処理がじゃあダメだからといったときに、どうするのか。
残るのは、最終処分と中間貯蔵です。
世界中の趨勢は今、中間貯蔵に向いています。
つまり60年70年といった長きにわたって、安定した貯蔵をしながら、核の半減期をものすごいレベルで小さくできる可能性がある。技術によってですね。
こうすれば安全性が高まるわけです。危険性が除去されるわけです。
アメリカも方針転換をしました。世界中がそちらに向きだしました。ということは我が国も、再処理については凍結をすべきであり、一年間検証して、僕は廃止をすべきだと思っています。」
──場合によっては、新しい原発を増やしていくってこともありえるっていうことですね?
「ありえるんじゃないですか?」

●海江田万里 経済産業大臣(文書回答)
──"原発政策"どうする?
「将来的には原子力を減らし 自然エネルギーを増やすが 
当面は電力の安定供給の観点から 安全性を確認して原子力も利用する」

●樽床伸二 元国会対策委員長(文書回答)
──"原発政策"どうする?
「原発の新規建設は凍結 
エネルギー省を立ち上げ 蓄電池普及に取り組む」

●鹿野道彦 農林水産大臣(回答の期限がまにあわず)



けっきょく誰を支持したら良いんだろう?

菅総理の脱原発路線は、菅さんが辞めても、心配したほどいきなりの逆行にはならないかもしれないし、でも、ゆっくり逆行はするかもしれない…。

小沢(鋭仁)さんの言葉は調子が良すぎて、かえって「ほんとに改革できるの?」と思ってしまいました。ごめんなさい、小沢(鋭仁)さん。

馬渕さんは、(原発をよく学んだことによって)脱原発という意見を持つようになった人たちと、まったく同じ学習内容を元にして原発推進の結論を導くという、不思議な発想をするかたなんですね…。この人が何を言っているのか理解するために、私はビデオを3回巻き戻さなければなりませんでした。
半減期を縮める話なんて信じられない。だって、ものすごい大金を投じていまだに安全性が確立できない核エネルギー技術よりも、長いあいだ少ない補助金でお茶を濁されてきたソーラーその他の技術のほうが、今後の伸びしろはずっとずっと大きいんじゃないかと思うし。
う~ん、それとも…、「一つのところから、始めることですよ。二正面、三正面、やっちゃダメなんです。」っていうのは、「とにかくまず東電を壊さなきゃ。発送電分離も脱原発もそれができたあとの話でしょ、いま口にするのは時期尚早。」という意味だったのかなぁ。だとしたら、この人、すごい、かっこいいかも!?

「電力の安定供給」や「停電のリスク」を原発維持の理由に挙げている海江田さん・野田さん・樽床さんは、屁理屈だなぁと思います。
電気には、安定供給が不可欠な場と、停電を我慢できる場とがあるんですから、「原発以外の電気を使いたい」という需要を上手く利用して、自然エネルギーは活躍の場を徐々に広げながらスキルアップしていけばいいだけの話じゃないんでしょうか?
そのためにも発送電分離を早く現実にして欲しいなぁ。



まったくの蛇足ですけど、樽床さんって珍しいお名前ですよね。
「たるとこ」という音の響きが外国語みたいでちょっと素敵です。
でも「タコ・カクタ」に少し似て聞こえることを思えば、なるほどやっぱり日本人の名前なんだなぁとも(笑)




後日追記 1

民主党代表選は、5人の候補にしぼられました。
 前原誠司 前外相
 馬淵澄夫 前国土交通相
 海江田万里 経済産業相
 野田佳彦 財務相
 鹿野道彦 農林水産相
頭文字を並べて「馬鹿の全開」なんて呼ばれてます。「頑張ってる政治家さんたちに対して、なんて失礼な物言いだろう」と思いつつも、ちょっと面白かったりして。
まあ、このていどの揶揄を気に病むような人材では総理大臣なんて勤まりますまい。
明日 8月29日に、党員による選挙が行われます。

海江田さんは仕事のできる方のようですが、かなり経産省寄りと言われていますので、はたして原発を止める気があるかどうか…、そこがすごくすごく気になります。海江田さんの支持を表明した小沢(一郎)さんも脱原発を公言したことはありません…、すごくすごく気になります。
海江田さんご本人は、脱原発を進めたがる菅総理と一悶着ありましたけれど、その後きちんと話し合って大きなしこりにはなっていない様子(?)なのが、もしかしたらという期待を抱かせるんですが。

原発については、馬渕さんがとくによく勉強なさっているようで、エネルギー問題を現実的に把握しているところが頼もしく思えます。
テレビでのコメントが気になったので調べてみたら、すでに脱原発を公言してるし、二ヶ月前には「経産副大臣に」という打診を断ってます。これは東電に立ち向かう気満々と見て良いんですよね?
この人が首相になったところを見てみたいです。
ただ、派閥を持っていない一匹狼のようです。大きな改革を成し遂げるのに、人脈は必要なんじゃないでしょうか、そこがネックかなぁ?



後日追記 2

民主党代表選は、海江田さんと野田佳彦さんの決戦投票を経て野田さんに決定しました。
日本の建て直しにかける願いは、どの候補者も、与党も野党も、政治家も国民も同じはずです。きっと力一杯頑張ってくださることでしょう。

野田さんは、候補者の中で脱原発に最も遠い立場をとっているようなので、そこだけがとても心配です。
「安全です」と言って、あとからセシウムが出てくるような話はもうごめんです。
どうか、復興を急ぐあまりに、これ以上放射能汚染の状況を隠して流通させるようなことだけはなさいませんように。
どうか、飲食物の検査をきちんとやって、国民や海外に向けて数値を公開し、安全なものだけを流通させ、「日本の生産物は一流」という誇りをもう一度取り戻させてくださいますように。

2011年7月14日木曜日

菅さん本気だ!? 3

昨日7月13日夕方に、菅首相が脱原発宣言の記者会見をしました。
とうとう「菅さん本気だ!? 」という記事タイトルも、3つめを数えることとなりました。

とはいえ菅さんの脱原発路線は、もういまさら驚く話ではないですけどね。
5月初めに浜岡原発の停止を言い出したときは、「あれれっ、首相が意外な方向に進み出したぞ」と本当にびっくりしたんですが。
その後の菅さんはどうみても脱原発まっしぐらでした。「発電・送電の分離(電力自由化)」を口にし、フランスでは「自然エネルギーを20%に引き上げる」と演説、「自然エネルギー推進庁」なるものを作りたいとか、「再生可能エネルギー法案」とか…。


■脱原発に対する抵抗勢力

一方で、原発擁護派による菅降ろしパワーがものすごいです。

経団連とその支持に支えられた多くの政治家は、久しく手を組んできた電力会社をいきなり裏切るわけにもいかず右往左往するはめに…、それが6月2日の「内閣不信任案騒動」だったように思います。
あのころは、菅首相を激しく叩くわりには「首相のどこが悪いのか」「誰が首相になれば良いのか」という具体的な指摘がまったくなくて、「政治家たちは被災地を放ったらかして何をしてるんだ」という声が国民やマスコミから多くあがりました。

やがて、前原前外相が「脱原発」を「ポピュリズム(大衆迎合)」と批難したとの報道。結局それが「内閣不信任案=菅降ろし」の本音だったんだということが見えてきました。

「経産省が狙う事故調の骨抜き化を首相が拒否」なんていう報道もあって、原発推進派の経済産業省と脱原発派の菅首相が対立している様子も表面化してきました。
経産省の海江田大臣は停止原発の再稼働を急いでいて、菅首相はそれを抑えるのに苦労していたようですが、このあたりを伝えるニュースのほとんどは「首相が言うことをコロコロ変えるのが悪い」という表現になっています。
脱原発を推し進めたい首相が、原発再稼働に乗り気でないのは当たり前ですから、海江田さんはきっと表面的な言葉尻だけで首相を抑え込もうとして失敗したんだろうなぁと想像しているんですが、違っているでしょうか?

ここまで来ると、政治素人の私にさえ「誰と誰が原発推進で、誰と誰が脱原発で…」とニュースを読み分けていく面白さを感じさせるほどですから、発言に慎重だった原発擁護派も黙っていられなくなるほど追い詰められているということなのでしょう。


■世論もようやく脱原発へ

震災直後は、放射能の不安を口にするだけで「世間を動揺させるな」とたしなめられる空気の方が強かったのですが、福島第一原発はいまなお蒸気を放出し続け、世論はどんどん脱原発に向かっています。

とうとう菅降ろしの論調も「脱原発は正しいけど、菅首相はおかしい」という不思議な言い回しが増えてきました。今日見た『ひるおび!』(毎日系)もそうです。
大衆迎合したいけれどもできない立場の人たちが、菅さんの悪口を言うことで電力会社への義理を果たす、そんな構図を感じます。


■経産省の内幕から

今朝の『モーニングバード』(テレビ朝日)では、原発を卒業するためにはどんな方法があるか、それを阻んでいるのは何かという話をしていました。
驚いたのは、その解説者が経済産業省の大臣官房付という肩書きだったことです。
停止原発の再稼働を進めたがっている経産省が、いったい何を話すだろうと、興味津々で聞き入りました。

発電・送電の分離による電力自由化の話もしていましたし、それによって電気代が安くなること、雇用や景気のアップが可能であること、人それぞれに原発エネルギーも自然エネルギーも選んで契約できるようになること。

そして、それを阻んでいる組織の一つが、経済産業省であることを明言。


えっ、当事者がそんなこと言っていいの!?
いったいどうした経産省!?
思わずコーヒーをブッと噴くようなできごとでした。コーヒー飲んでませんでしたけど。

この経済産業省の大臣官房付・古賀茂明さんという人物に関する最新記事をネットで見つけました。
7月15日までに経産省を辞めるよう言われているということです。
今後の動向に注目。いったいどうなることでしょう?


■党派を越えて

最近の私は、菅さんの脱原発をずっと応援してますが、民主党支持では全然ありません。
だいたい民主党中枢は菅さんを降ろしたがってますし…。

自民党のほうは長年ずっと原発政策を行ってきた張本人ながら、数少ない反原発派である河野太郎という衆議院議員さんを擁してます。自民党内部では「共産党の議員が自民党の本部にいる」などといじめられたり、今も党員資格停止をくらってるようですけど、脱原発がどんどん進めば自民党はこの人を大事にせざるをえないでしょう。

うまく、できれば平和的に、みんなが歩み寄って脱原発を進めていけたらいいなと思います。
難しいかな?
菅さんが自民党の浜田和幸氏を内閣に"一本釣り"したときの、自民党とマスコミの反発ったらなかったですもんね。
"一本釣り"の前夜、まだ本人が引き受けるかどうか決まっていなかった時間に、この人のブログやWikipediaを読みふけりましたけど、国内の常識にとどまらず海外各国からの視点で日本を捉えている人のようで、私は「ああ、こういう人ならぜひ引き受けてもらいたいなぁ」と期待感が高まったものです。でも引き受けたとたん、マスコミはけっこう批難口調でした。
この浜田さんが、ブログで菅首相を批判していたにもかかわらず、菅さんから内閣入りの声がかかったということ、それを受けたということ…、そのあたりは二枚舌だったわけでもなんでもなくて「話したら分かり合えた」それだけのことなんじゃないかなぁと、私は思ってます。

わが大阪府の橋下知事も、人の話に耳を傾けることで、納得すれば意見を変えていく人です。
私自身もそういうタイプの人間だから、好感を抱くのかもしれません。

ただ、それまでの縁を断ち切っての内閣入りは、日本人感覚には合わない部分もたしかにあるでしょうね。情よりも理論を優先すると、長期的には正解だとしても当面の逆風は強そう。それでも、時代の要として頑張ってもらいたいです。



※出典・参考(2012/03/22更新)

・菅首相、脱原発宣言の記者会見
 [2011/07/13 19:54JST ロイター 原発に依存しない社会目指す、エネルギー政策での解散は否定=首相]
 [2011/07/13 22:00 時事 エネルギー論議迷走=首相会見]
 [2011/07/14 01:15 読売 社説 脱原発宣言 看板だけ掲げるのは無責任だ]
 [2011/07/14 01:18 MSN産経 菅首相、「原発なき社会」への具体的説明なし、退陣時期の説明もなし]
 [2011/07/14 毎日 東京朝刊 クローズアップ2011:「脱原発」方針表明 首相独走、募る疑心]
 [2011/07/14 朝日 社説 脱原発—政治全体で取り組もう]
 [2011/07/14 日経 菅首相の「脱原発依存」発言は無責任だ]
 [2011/07/14 06:50JST ウォールストリートジャーナル 菅首相、「脱原発依存」への政策転換を表明]


・当ブログが見てきた菅首相の脱原発
 [2011/05/07 首相が脱原発へ(?) 浜岡原発全面停止要請]
 [2011/05/15 孫さんと菅首相 自然エネルギー対談]
 [2011/05/21 菅さん、かわいそうかもしれない 海水注入の真偽]
 [2011/05/27 菅さん本気だ!? フランスで自然エネルギー推進の演説]
 [2011/06/02 自民党よ… 内閣不信任案]
 [2011/06/05 菅さん本気だ!? 2「めどがついたら辞める」ったって、めどなんかつくわけないし]
 [2011/06/16 政界ニュースの不思議 辞める気がない首相の退陣報道を続けるマスコミ]
 [2011/07/14 菅さん本気だ!? 3 満を持して脱原発宣言]


・「脱原発はポピュリズム」と、前原誠司氏
 [2011/6/26 18:52 日経 民主・前原氏「脱原発は大衆迎合」 首相をけん制]
 [2011/06/26 19:26 朝日 前原前外相「急激な脱原発はポピュリズム」 首相を批判]


・原発推進派の画策を拒否した、菅首相
 [2011/06/11 03:00分 朝日 原発事故調「骨抜き」の動き 経産省画策、首相が拒否]


・原発の再稼働を急ぐ、経済産業相
 [2011/06/18 11:22 MSN産経 経産相「原発の対策は適切」再稼働へ安全宣言]
 [2011/06/18 日経 経産相、原発「安全対策が完了」きょう表明]
 [2011/06/18 21:28 毎日 原発:海江田経産相「再稼働を」 立地道県知事、批判噴出]


・海江田経産相vs.菅首相
 [2011/07/06 09:34 MSN産経 全原発に安全性のストレステスト実施へ 海江田経産相が表明]
 [2011/07/06 18:45 NHK 全原発 ストレステスト実施へ 菅総理が海江田経産大臣に指示]
 [2011/07/07 21:49 朝日 海江田経産相が辞意表明 首相の原発政策に不満]
 [2011/07/11 22:40 MSN産経 海江田氏が「首相当てこすり」 閣内対立引きずったまま、政府統一見解]
 [2011/07/12 12:58 時事 閣内不一致「あった」=菅首相]
 [2011/07/13 00:11 MSN産経 首相、相変わらず傲慢答弁。ストレステストに耐えきれなくなった海江田氏]


・経産省の中の異端、古賀茂明氏
 [2011/07/14 週プレNEWS 霞ヶ関に喧嘩を売って退職寸前 経産省官僚・古賀茂明]
 [2011/07/14 週刊ダイヤモンド いま注目の官僚・古賀茂明氏の出処進退にみる公務員制度の摩訶不思議]

 [2011/09/16 18:06 朝日(時事)「改革派官僚」が退職へ=今月下旬—経産省の古賀氏]
 [2011/09/16 13:53 47NEWS(共同) 古賀茂明氏が26日に経産省退職 「改革派官僚」]
 [2011/09/16 読売 朝刊 「改革派官僚」古賀氏辞職へ]
 [2011/09/16 22:34 ガジェット通信
 [2011/09/16 22:50 朝日 政権批判の経産官僚・古賀氏、辞意を撤回]
 [2011/09/16 16:48 J-Cast「改革派官僚」古賀氏 「辞表を撤回、再度大臣の判断求める」]
 [2011/09/17 zakzak 枝野“グダグダ〜”官僚クビ切り「自分の仕事じゃないもん」]
 [2011/09/20 13:11 時事 古賀氏処遇に関与せず=「改革派官僚」、退職勧奨で−枝野経産相]
 [2011/09/22 18:00 J-Cast 改革派経産官僚・古賀茂明さん辞職へ 英経済誌「もったいない」]
 [2011/09/26 08:30 ニコニコニュース(ガジェット通信)

 [2011/09/26 11:06 スポーツニッポン

・他党からの一本釣り、浜田和幸氏
 [2011/06/28 12:51 時事 首相の「一本釣り」を陳謝=安住氏]
 [2011/06/29 09:17 読売 菅政権、身内すら愛想尽かす?…「一本釣り」]
 [2011/06/29 22:05 朝日 亀井氏、一本釣り批判に反論「政権強化へ動くのは当然」]
 [2011/06/30 11:11 日経 浜田政務官「一本釣りでなく一本勝負」 総務省着任あいさつ]
 [2011/06/30 13:19 日経 「仙谷氏、立ちくらみと発言」 浜田氏人事で民主・城島氏]
 [2011/06/30 23:49 MSN産経 造反・河野氏を党員資格停止3カ月 一本釣り・浜田氏は除名]


・首相退任後の菅さん
 [2012/02/08 11:09 MSN産経 鳩山氏「外交」、菅氏は「新エネ」担当]

 民主党は7日、計11人いる党最高顧問・副代表に特定分野の政策を担当させる方針を固めた。
 最高顧問の鳩山由紀夫元首相は外交、菅直人前首相は新エネルギー政策を担当し、幹事長室に提言する。輿石東幹事長が発案し、両氏も了承した。
2012/02/08 MSN産経記事 より

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