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2011年10月17日月曜日

スマトラ島沖大地震、今は

2004年のスマトラ島沖大地震では、東日本大地震以上の死者・行方不明者が出ました。
当時、どうしても「あれは海外の出来事」という意識を私はぬぐえなかったのですが、海外の多くの言語に「津波」という単語はなくて、日本語の「ツナミ」がそのまま使われるようになったという事実が、違和感としてずっと記憶に残っていました。

今年イギリスでは、たかがM2.2M3.9の地震で大騒ぎになったというニュースがありました。
それだけ、地震が珍しいということなのですね。

中国人が、「中国の学校では地震のとき校庭に避難するのに、日本の学校では校舎に避難する」と驚いていました。
それだけ、日本は地震に慣れていて頑強に建てているということなのですね。

サウジアラビア人と話していて、アラビア語には「地震」という単語がないことも知りました。
「地面の揺れ」という意味の熟語も、まず使う機会がないので通常は通じにくいそうです。

日本はそれほどに「地震と津波の国」だったのですね…。
「日本民族って、そんな怖い土地に国を興して経済大国にまでなったんだ!?」と思うと、驚くやら、鼻が高いやら


えーっと、書こうとしていたのはスマトラ島沖大地震のその後のことでした。

今朝フジテレビ『とくダネ!』で、インドネシアのアチェの話をやっていたのです。
アチェは、住民20万人中16万人をあの大津波で失ったという地域です。(数字がうろ覚えなのでネット検索してみたら、サイトによってデータはまちまちでした。番組ではこの数字だったと思います。)
もう怖い思いをしなくて住むようにと高台にたくさんの住居を建てたのに、ほとんどの住民が港町に戻って暮らしていると言ってました。なぜかというと、復興支援バブルで港町は盛況だし、高台には仕事がないのだそうです。
津波が怖くないのかと問えば「めったに来るものではないし、神様(アッラー)に祈るのみ」と答えます。
神頼みとはいえ、じつはとても現実的な判断だと思いました。「ツナミ」という単語さえない国が、次に津波に襲われるのは、何百年先でしょうか、何千年先でしょうか。そう考えれば、必要以上に津波を怖がって暮らすのなんて非合理ですものね。

ただ、子供たちに津波教育を一切していないことは、眉をひそめずにいられませんでした。
そこまですべてを神様にゆだねる気になれるなんて、さすが一神教のイスラム教徒だなぁと思います。私には考えられない発想です。
…まさか、本当は何度も津波被害にあってきた土地柄なのに、こんな調子で過去を気にしない民族性だから記録が残っていないなんていうわけではないでしょうね(恐)


ひるがえって日本は、今後どうなるでしょうか。
今年の震災は、阪神淡路大震災にはなかった問題を抱えています。

津波被害を受けた地域では、現地復興派と高台移転派に意見が分かれているそうです。
原発被害を受けた地域でも、現地復興派と集団移住派に意見が分かれているそうです。
個人個人がそれぞれ正しいと思った生き方を選ぶのが一番だと思います。でも、方針を二分してしまうと、効率が悪いということもあるでしょう。
家庭内で意見が分かれると困る、という状況もあるでしょう。
二派のうち、もし片方が衰退してしまったばあい、繁栄できた側をやっかんで仲が悪くなるという事態も起こり得るでしょう。
こんなときこそ、ぐいぐい引っ張っていってくれるリーダーがいれば良くも悪くもとりあえず話が前へ前へと進んでいって、その時その時でいろんなところから意見もたくさん湧いてくるのでしょうが。日本人は突出を嫌う民族ですから、みんな一緒でないと何も始まらない。ダラダラ、ズルズル、何も決まらない状態がいつまでも続いてしまいそうです。


イスラム教徒から「ほらね、だから神様を信じれば、何も怖くない」と陽気に言われてしまいそうで、ちょっと悔しいです。
「日本には八百万の神がついてるわよ」とでも強がりを言いたいところ。
でも放射性物質で土地を汚してしまったという大失態を、八百万の神様たちは許してくれるかなぁ?
…ああ、ちゃんと反省すれば許してくれますよね。日本の神様は、一神教やギリシャ神話ほど横暴じゃないもん~。




※出典・参照

[フリー百科事典Wikipedia スマトラ島沖地震 各国の被害状況 インドネシア]

[2011/04/02 Tokyo Fuku-blog イギリスではM2.2の地震が新聞に載る]
[2011/03/22 新唐人ニュース 大地震で明らか 日中の建築の差]

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