Recommendation

●初めての方へ(2) 当ブログのスタンスが書かれてます
●放射性物質飛散の地図(11) ・予報図(2)・ ●チェルノブイリ(9) データを知っておこう
●食品の基準値の話(3) 気にしすぎるのも良くないけど、数字の根拠も知っておかないとね…
●電力は足りている?(4) 事故の半年後にはすっかり広く知られるようになりました
●デモの話題(6) すごい数なのに読売系・フジテレビ・日経はこのトレンドをほとんど報道してないみたい…
●自然エネルギー(トイレ発電・鍋発電・パソコン発電 他)(8) まずは楽しまなきゃ
●生きてるコスモクリーナー(放射能除去生物)(1)・土壌の除染(3)・食の除染(3) これも大事
●うんこに例える放射能(1) 人気記事の一つです(苦笑)

2011年4月26日火曜日

福島原発の放射性物質飛散予測

※左は日本時間3月15日10:00、右は日本時間4月7日9:00
(2011年 オーストリアZAMGのヨード131拡散予報図より)


オーストリアでは3月12日から公開してくれていた福島原発の放射性物質の拡散予測ですが、ようやく日本でもこういうことを始めてくれる(?)そうです。

福島県では、放射線による公園の利用制限も始まりました。

朝日新聞では、放射性物質の放出量がずいぶん減ったことを伝えています。
飛散予測や公園の制限をする気になってくれたのは、このおかげでしょうか。


先月「エリートパニック」という言葉を知りました。
エリートは、庶民がパニックを起こすのではないかと恐れるあまりに、みずからがパニックになってしまって事実を隠す…、そういう状況のことを言うらしいです。
おかげで庶民はここ一ヶ月半、ネット検索に明け暮れたり、自分でガイガーカウンターで測定したり、情報交換したりと、本当は被災地支援にもっと使いたいエネルギーを、余計な方向に向けざるをえませんでした
未曾有の大災害で、政治家さんたちも皆さん大変でしたでしょう。誰がトップであっても完璧な対応なんてできなかったろうと思います。私は政治を責める気はありません。
でも、このエリートパニックにおいてのみ、ものすごく反省してもらいたいと思ってます。

ちなみに、ノルウェーで発表している累積予報図ではこんなひどいことになっています。
左がアメリカ、中央下方がアフリカ、右の青いところに日本列島があります。
たぶん、4月25日に大量噴出すると数日後はこうなるというような予報図ですので、
必ずこのとおりに汚染されるわけではありませんが、
3月半ばは、ほとんどこれに近い状態だったと思われます。
(ノルウェーNILUのキセノン133累積拡散予報図より)


私たちは、福島の原発が世界にこれほど迷惑をかけていることを反省しなければなりません。



※出典・参考(2011/10/21更新)

・オーストリアZAMG
[2011/03/12~2011/04/08 福島原発の放射性物質の飛散予測]
  このリンクページ右下の weiter> で過去記事をさかのぼると、
   震災後4週間の間に発表された予測図すべてを見ることができます。

[最新版 福島原発の放射性物質の飛散予測]
 ※ ZAMGは6月8~10日版を最後に予報図更新を休止しています。ドイツ語はよくわかりませんが
   「状況が悪化したときはまた再開します」と書かれているようです。
   たくさんの日本人がブログで紹介するほど、シンプルでわかりやすい図でしたので、
   洗濯物を干す日の参考にしたり、土壌の累積値を予測するのにも役立っていました。
   心から感謝しています。


・ノルウェーNILU
[最新版 福島原発の放射性物質の飛散予測]
 ※ NILUは5月13日付けで予測図公開を停止したようです。
  ヨード131・セシウム137・キセノン133など、それぞれの拡散予想図や累積予想図を掲載して
  くれて、ずいぶん参考にさせてもらってたんですが…。
  ノルウェー本国よりも日本からのアクセスの方が多くてご迷惑になっていたかもしれません。
  すみません。そして、ありがとうございました。


・ドイツDWD
[トップ右側に福島原発の放射性物質飛散予測図リンクあり)> 最新版予測図(gifアニメ)]
 ※ DWDは7月29日付けで予報図公開を停止したようです。
  8月2日にはまだgifのURLで最新版を見ることができていましたが、それも今はなくなっています。
  私はドイツ語がわからないのですが、日本語サイトでこういう記事を見つけました。
  『with eyes closed. by Kan Yamamoto』>「ドイツ気象局へ粒子拡散予測継続の要望を。
  要望はともあれ、私もこの日本語サイトの例文を参考に、DWD宛ての感謝メールを出させて
  いただきました。

ドイツDWDによる、6月8日夕方と7月31日夕方の予測図
1~2日前に大量噴出した場合にこうなるという予測図ですから、実際にこうなったわけではありませんが、
それでもこういう風向きを知っておくのとまったく知らないのとでは、気分がずいぶん違うものです。


・スイス meteomedia 日本の気象
[最新版 福島原発の放射性物質の飛散予測・気象予報]
  オーストリアZAMGやドイツDWDのようなgifアニメではなく、flash動画を使用。
  言語は英・独・仏・伊に切り替えが可能です。日本語はありませんが、
  動画の左上には日本時間を表示してくれています。
  上から順に、
   ●放射性物質飛散の予測
   ●風の流れ
   ●雨雲の動き
   ●気温分布
  となっています
  ─追記─ 2011/09/27現在 スイスmeteomediaの更新が止まっています。
  ─追記─ 2011/09/29現在 スイスmeteomediaの更新は再開されています。


・スイス meteomedia 日本の気象 キャプチャ
[伊那の谷から古代が見える 「放射性物質 拡散予想図 と 測定結果」]
  flash動画の表示環境が合わない方々には、
  スイスmeteoの情報をjpg画像で記録してくださってるこのブログがおすすめです。


・日本 原子力安全委員会・文部科学省
[2011/04/25~ SPEEDIによる予測計算結果]
[2011/05/28~ SPEEDIによる予測計算結果]
 ※これが世界に技術力やアレンジ力を誇る日本の公式サイトなんでしょうか。
  オーストリア・ドイツ・ノルウェーに比べて、ものすごく見にくいです。
  アクセス数を減らそうとしているようにしか思えません(怒)


・隠されていた日本の拡散予測
[2011/04/02 19:25 朝日 放射性物質予測、公表自粛を 気象学会要請に戸惑う会員]

・ようやく日本で拡散予測を公開 福島原発事故統合本部
[2011/04/25 18:32 日経 放射性物質の拡散状況、安全委が毎日公表 過去分含め]
[2011/04/25 20:48 日経 放射性物質の拡散予測公表、1時間ごとにサイトで 原子力安全委]
[2011/04/25 18:48 Bloomberg 放射能予測ネットワークシステムを公表へ]
[2011/04/25 21:54 NHK 拡散予測データ HPで公開へ]
[2011/04/25 23:58 朝日 放射性物質の拡散予測、今後は公表 原子力安全委]
[2011/04/26 00:03 TV朝日 批判相次ぎ “SPEEDI”の情報毎日公表へ]
[2011/04/26 01:31 読売 今ごろ?…放射性物質の飛散予測を公表]
[2011/09/10 00:30 MSN産経 文科省がSPEEDIを毎時公表へ 福島県民からの指摘に対応]

・福島の公園で利用制限
[2011/04/24 22:40 日経 福島県、5公園に初の利用制限 基準上回る放射線量]
[2011/04/24 23:18 MSN産経 5公園で国の学校用基準以上 福島県内]
[2011/04/25 00:13 朝日 福島県 5公園の放射線量、利用制限基準超える]
[2011/04/25 11:36 TBS 基準超える放射線量 5公園で利用制限へ]
[2011/04/25 12:59 47NEWS 福島市公園に注意呼び掛ける看板 基準上回る線量]
[2011/04/25 19:20 福島民報 公園5カ所が基準上回る 県の放射線量再調査]
[2011/04/25 13:07 NHK 福島 公園利用制限で不安の声]

・放射性物質の放出量が減少
[2011/04/25 22:57 朝日 放射性物質の放出量、1〜10%程度に減少 第一原発]

・チェルノブイリ原発事故のヨーロッパ汚染図から想像する、日本の状況
[当ブログ記事 2011年6月7日 ホットスポット]

0 件のコメント:

コメントを投稿