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2011年7月7日木曜日

「電力不足」は誇大広告? 2

録画ビデオを見ようとしてテレビのスイッチを入れたら、いきなり電力は足りている説をやってたので、思わず見入ってしまいました。
テレビ朝日の『モーニングバード』でした。

「原発を全部止めても電力は足りている」って、ネットや週刊誌だけで言われてたような話ですよね。
最近のテレビは、電力会社や原発の呪縛が解けてきているのでしょうか。
それともテレビ朝日が頑張っているだけなのでしょうか。

この番組では、電力会社が経産省に申告したという最大発電能力値を出して、猛暑だった昨年の消費電力と比較。それから東電に直接問い合わせた数字も並べて、最大数値が即可能な数値ではないことを検証したりと、できうるかぎり具体的に説明していたので、たぶん今までこういう話を知らなかった人にはかなり興味深い内容だったと思います。
国内で最も原発依存度の高いはずの関西電力が、原発を全部止めたときの余力は東京電力より余裕しゃくしゃくだったという計算結果にも、驚きました。
「ですから皆さん、体を壊すほど節電する必要なんてありませんよ。無理しないでくださいね。」
そんなふうに話を終えていました。


「節電の必要なんてない」、だんだんそれが常識になっていきそうな気配も感じますが、それでも私は節電を続けようと思います
真偽が問われているとはいえCO2問題もありますし、火力発電だって微量のウランを飛ばしてるぞという話(石炭に限る話なので石油や天然ガスは関係ないらしい…)もありますし。
風力発電も、地熱発電も、巨大タイプのものには低周波被害や環境破壊が指摘されています。(地熱発電にはいろんな種類があってメリット・デメリットはそれぞれ違うらしい…)
太陽光発電は、まだ少し充電やコストの問題を残しています。
技術の進歩に大きな期待を寄せつつ、節電しながら時代を待つ、そんなかんじですね。

去年までは「企業や工場の消費電力があまりにも大きすぎて、家庭内での節電なんて意味がない」そういう話も聞いていたので、節電にあまり乗り気じゃなかったんですけど、今年は国を挙げての節電ムードになっているので意味がないとは思えなくなったということもあります。
なにより「節電すれば日本は原発を卒業できるかもしれない」、そういう思いが今はとても強いです。


なんでもこまめに消すというのは、節電の基本中の基本。それ以外に何ができるかいろいろ考えました。
大画面モニターは電力消費量が大きいので、小さな画面のものを使うようにしてます。
テレビのボリュームも小さく抑えてます。一人の時はイヤホンのほうがもっと良いかも。
電子レンジも、あまり使わなくなりました。
家族もLEDをいくつも買ってきて電灯を取り替えたり、暑がりのくせに「この部屋のエアコンは使わない」とか「この部屋は設定温度30度」とかやってるようです。
彼らの健康を心配してグリーンカーテンを作りました。ツルがみるみる伸びて葉が増えていくのが楽しいです。
私自身はもともとエアコンが苦手なので、扇風機をうちわに変更しました。腕が疲れても、これで原発を止めてくれるならと思うと、ちっとも苦にならなかったり(笑)



─同日追記─

私が見たのとまったく同じ放送内容が、YouTubeにアップされているのを見つけました。
2011/07/06 にアップロード」となっているので、「えっ、番組関係者による情報漏洩!?」とビックリしてしまったんだけど、どうやらYouTubeが日本時間ではなく本国アメリカの時間で表示しているせいらしいです、よくわからないけれども。



─後日追記 2011/09/13─

一夏を越えて、節電の結果が発表されました。
東電管内の電力需要は前年比19%減だったそうです。すごく頑張りましたね!
関電は前年比たった3.8%減ですって。個人的には、うちわ一枚で過ごした夏だったんだけどナ。ネットで「毎朝新聞に電力安定って予報載せてんのに節電も何もあるかい」というコメントを見つけました。ちゃっかり屋の関西人集団、けっきょく「電力はじゅうぶん足りている」ということを証明してしまいました(笑)
冷夏で需要が低かったのかというと、決してそういうわけでもなく、統計的には猛暑の部類だったらしいんですけどねぇ…。



─後日追記 2011/09/16─

そういえば忘れていました。東電からPPS(電気事業連合会以外の小さな電力会社)に契約を乗り換えた企業が増えていることを。

春先の計画停電の時期に、誰かがこんなようなことを書いていました。
「東電はこの調子で国民を脅しつづければいい。
みんな東電を離れてPPSに逃げるから。
そしたら原発よりこっちの電気のほうがずっと安いじゃんって、国民は気付くんだ。
電力が足りないと騒げば騒ぐほど、東電は自分で自分の首を絞めることになる。」
この夏の「東電管内の電力需要が前年比19%減」には、この流れも一役買っていたに違いありません。
だからこそ東電は発送電分離政策(電力自由化の促進)を恐れるのでしょうね。




※出典・参考(更新2011/11/07)

[2011/07/06 YouTube動画 モーニングバード7月7日 電力は本当に足りないのか?を検証]
[2011/07/07 テレビ朝日 モーニングバード「そもそも総研 たまペディア」]

[2007/03/08 イギリスで放送されたドキュメンタリー 『地球温暖化詐欺』(Wikipedia)]

[2011/06/27 ニュースの社会科学的な裏側 石炭火力が原発の100倍の放射性物質を出す?]
[Wikipedia 風力発電 社会的課題 / 騒音公害と健康被害]
[Wikipedia 地熱発電 方式]

[2011/09/01 産経関西 関西節電わずか3・8% 今夏、全国の9・9%も下回る]
[2011/09/07 23:19 日経 東電管内の電力需要、今夏平均19%減 7~8月エネ研分析]
[2011/09/12 電気新聞 電力使用制限すべて終了 冬の需給に焦点移る]

[2011/06/04 東電やめたら電気代3割節約 立川競輪場、契約先変更で]


・ブログ内の関連記事
[2011/04/20 「電力不足」は誇大広告?]
[2011/07/07 「電力不足」は誇大広告? 2]
[2011/11/03 冬の節電と読売新聞]
[2012/05/24 「電力不足」は誇大広告?(2012年度版)]

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