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2012年4月5日木曜日

大阪の脱原発

福島第一原発が爆発した当初、私は恐くて、チェルノブイリ原発事故による放射性物質の拡散図と、日本地図とを、何度も、何度も、何度も、繰り返し飽きることなく比べては、考え込んだものです。

あれから一年が過ぎ、いろんな数値が公表されて、あのころ心配したよりは汚染地域の面積も食品汚染の数値も小さく済んだことに、ちょっと胸をなでおろしています。
もちろん、避難区域の方々や、放射能問題に悩まされている農業と海産業の方々、事故原発で収拾作業を続けている方々のことも忘れてはいませんけれども…

いま、西日本の人間にできることの一つが、「完全な脱原発」ではないかと、考えています。
現在、日本の原発は54基のうち53基が停止中。
このまま原発に頼らない社会を作りたい。
若い日本人たちのために、福島の方々のご苦労を正しい形で教訓としなければなりません。


大阪府と大阪市は、いま、日本一たくさんの原発を持つ関西電力をいかにして脱原発のレールに乗せるかということを模索しています。
政治のことはよくわかりません。
松井知事などは、本当に日本の未来を考えて脱原発を進めようとしているのか、単にこれを政治改革の引き金にしようとしているのか、どっちなんだろうという気もするのですが。とりあえず、停止原発の再稼働をやめさせたいと思っている部分は本気のようです。
ありがたいことです。
できるかぎり応援したいと思います。


今朝の『モーニングバード』の「そもそも総研たまペディア」コーナーで、大阪を脱原発に導く具体的な提案が、わかりやすく解説されていました。

原発推進側の論理は最近「原発を再稼働させなきゃ電力が足りなくなる!」ばっかり。

番組では、そんな、工夫しない経営状況を旅館に例えて説明していました。
いまの電力会社は、お客の混む金曜・土曜に合わせて旅館設備をそろえているようなもの。いつ泊まっても値段は同じだから、平日の客室はガラッガラでしょと。
でも、金曜・土曜の宿泊費を上げて、平日の宿泊費を安くすれば、旅館設備をそんなに広げる必要ないじゃないかと。
電力会社が、いかにいままで殿様商売だったかということが、ここでも暴露されてしまったかんじです。

そういうわけで、真夏のピーク時の3時間だけ値段を上げて、真夜中や明け方に値段を下げれば、ピーク時の電力は「本当にどうしても必要な人」だけが使うようになるとか、ピーク時の節電に報奨金を出すことでその効果を加速させることができるとか、私が初めて聞くお話もあって面白かったです。
たしかスペインなどの他国では、そういう電力のやりくり調整技術がすでに実用化されているんですよね。NHKスペシャルかなにかで観たことがあります。

技術大国日本が、いままでこれをやらなかったことのほうが、おかしいのかもしれません。



※出典・参考(更新2012/04/16)

・モーニングバード
 [2012/04/06 2012/04/05 そもそも総研たまペディア

・当ブログ内の関連記事
 [2011/06/10 大阪府知事と関西電力]
 [2011/12/01 「壮大な実験が始まろうとしています」大阪都構想]
 [2012/04/05 大阪の脱原発]
 [2012/04/16 きなくさい大飯原発]

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